こんな人が書いてます

この気持ちを貫くべきか、迷っていたら従うもの。坂野惇子の教訓。

子供服アパレルメーカーの「ファミリア」を創立した女性実業家の坂野惇子さん。

2016年NHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』のモデルになった人です。

その役を芳根京子さんが演じて、繊細で上品だけど、人を思う気持ちの強さが伝わってきました。

実業家として活躍した坂野惇子さんが、迷った時なにに従って選択してきたのでしょうか。

1日6万回も選択をしている中で、自分の選択が合っているのか、そっちで本当にいいのか、思い悩んで、行動に結びつかない。

そんなときに思い出したい選択方法をまとめてみました。

坂野惇子さんの年表

坂野惇子さんのことを知るために、年表をまとめてみました。

坂野惇子さん

1918年 兵庫県神戸市に生まれる
1940年 通夫と結婚
1943年 長女を出産
1948年 靴屋の一角にお店を開業
1950年 ファミリアを創業
2005年 死去

坂野敦子さんは、今でも続くファミリアという子どもアパレルメーカーを作った人です。

このメーカーの初期には、友達と一緒に手作りの物を売り始めたことから始まりました。

自分の手で作っていく中で、赤ちゃん・子どもの着心地がいいように、ママが着せやすいように、という気持ちが強く商品作りが進んでいきました。

神戸の靴屋の一角から始まった店舗が、路面店を構え、デパートに売り場ができ、大阪・東京へ。

どうして、ここまでたくさんの人に手を取ってもらえたのでしょうか。

生きていくための選択

幼少時代の坂野惇子さんは、洋館に住むお嬢様でした。

お手伝いさんがいて、靴屋さんが屋敷に出入りし、特注の靴を作ったり。

しかし、戦争が激しくなり、裕福だった生活は大きく変わり、子どもをひとり抱えて(夫は出兵中)、お金を稼ぎ食べていかなくてはいけない状況でした。

持っていた靴を売りに出そうと靴屋に行くと、「これはお嬢様のために作った靴なので、買とることはできません」と言われてお金を得ることはできず、逆に自分用に作ってもらったときの平和だった日々を思いました。

そこで、得意だった刺繍や手芸で物を作り、靴屋のわずかなスペースを借りて売ることになりました。

小さい子供を抱えて働くことができず、悩んでいた矢先の微かな光です。

刺繍や手芸の調達も大変な中、お店で売れたのはベビー用品。

終戦後のママたちは、デリケートな赤ちゃんの肌に触れる上質な物でくるんであげたいけど、良質な物を買えないと悩んでいたのです。

そこで、ベビーと子どもが安心して着られる服を作ることに方針を決めました。

この時点で、坂野惇子さんは経済的に余裕がないので、”売れる物”を作り、お金を稼ぐことを優先するべき。

しかし、布ひとつ、縫い目ひとつこだわった、赤ちゃんや子どものための物を作ることに迷いはありませんでした。

まとめ

ユーザーファーストのものつくり

胸に溢れる信念

あることがきっかけで知り合った、アメリカ人の妊娠中の女性から、ベビードレスを作って欲しいと依頼されました。

夫の仕事の都合で日本に来てから、奥さんは体調が悪く寝たきりになっていたことを知って、どうにか力になりたい、元気になって欲しい、とドレス作成をすることに決めました。

しかし、ドレスを作れるような高い生地はありません。

そこで頭に浮かんだのが、坂野敦子さん自身のウエディングドレスを使って、リメイクすること。

それは、母親と自分と2代で着て、戦火を免れた特別なドレスだから、大切に持っていて欲しいと思うのが普通なのかもしれません。

だけど、アメリカ人の女性のこと、これから産まれる赤ちゃんのこと、日本での思い出がステキなものであって欲しいことを考えると、ウエディングドレスをリメイクすることが一番だと思えてきたのです。

そうしてできたベビードレスは、のちに子どもの子どもにも着せられて、家宝になっていました。

まとめ

自分の宝物を、相手の大切な物に作り替える勇気。

大きくなる会社

坂野敦子さんが作った商品は、たくさんの人に選ばれました。

周りの環境が変わってきて、自分の手で作れる量以上が売れてきたり、夫たちが経営に関わってきたことで、今までのやり方ではなく、大きな変化を迫られました。

周りから「早く決めて」「早く手を打たないといけない」と急かされるも、時間をかけてしっかり考えました。

選択を迫られる中、判断基準にしたのが、

自分が納得できて、品質を落とさず、ユーザーが安心して着れるものを作る

よく考えて決めたことは、坂野敦子さんと友達が各部門の部長になって、今までの作り方ができるようにしたことです。

お店に立つ販売員に商品の勉強会をしてお客様に説明できるようにしたり、布選びや製法、デザインや商品開発など、今までのように自分たちが意見を言える状態にしました。

それが規模を拡大しても、ファミリアらしく、ユーザーファーストの物作りが可能になりました。

まとめ

今までのユーザーファーストの魂を込めるには、自分が納得すること・こだわりを崩さないこと!

おわりに

朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』では、おっとりしたお嬢様でした。

自分の気持ちを言葉にするのが苦手で、黙ることも多くて、近くにいる人はきっと、「大丈夫かな?何を考えてるのかな?」って、ハラハラドキドキしてたでしょう。

自分の中で、時間をかけて考えて決める、そして実行する、そのシンプルで強い気持ちを作って貫くことが、大切なのかもしれません。

誰にも惑わされることなく、情報に振り回されず、気持ちの強さを作りましょう。